評議員代表 あいさつ
少子高齢化が進む中、医学の発展により人生100年と言われる時代になりました。生き生きとハツラツと健康に過ごすことが何より重要な時代になったと言えるでしょう。そうした中、東洋医学における「補薬」という考え方が浸透してきています。
この補薬は、普段から健康に留意するという東洋医学の考え方で、多くの補薬に使われる生薬の中でも上級品と言われているのが高麗人参です。高麗人参は、疲労回復、病中病後時の回復期、冷え性、虚弱体質、食欲不振、滋養強壮に良いと言われており、副作用も非常に少ない生薬です。近年では、美肌にも効果があるという研究結果も出てきています。
高麗人参の需要は高まってきています。日本での高麗人参の消費量は700tを超えており、エナジードリンクをはじめ健康食品、漢方薬など様々な形でみなさまに提供されています。
長野県では、かつて350tほどの生産量がありました。しかし、高齢化による離農や中国産などの外国産に押され、現在では5t程度の生産量しかなく、風前の灯となっています。
この大切な生薬である高麗人参の国内生産を絶やしてはならない。人生100年時代を迎え、健康を願うみなさまのもとに安心安全な国内産高麗人参を安定供給できるよう生産農家やその関連企業を支えたい。
その想いから当財団は令和6年6月にその産声を上げました。
何卒、みなさまのお力添えのほどよろしくお願い申し上げます。
財団評議員代表 宝城 醇周